幼少期、家族と泊まったホテルでホテルマンのカッコよさを目の当たりにした横山。それがひとつのきっかけとなり、この仕事を志した。学生時代、有名ホテル出身の担当教官から「北こぶしはいい宿。いい人材も揃っている」と勧められて今に至る。「新人は入社時に支配人から『北こぶしの接客』をレクチャーされるのですが、そのレベルがとても高いと感じました」。ホテルマンとして基礎を身につけ成長する上で申し分ない環境のようだ。

「お客さまとのコミュニケーションの取り方とか、知識の豊富さとか、職場には『すごい！』と思う人がたくさんいます。いいところは積極的に真似ようとしてますね」と自身の成長に貪欲な横山だが、「入社1年目はやってみて失敗しないと覚えられないと思っていました。北こぶしなら必ず周りがフォローしてくれますから」。わからないことを周囲に聞きづらいと思ったことは、これまでないと言う。

ただ、「現状でいいということはないです。たかだか２年目。まだまだです。まずは認められて、役職をもらえるくらいにならないと」。そう語る横山は2023年11月に職場結婚を果たした。ホテルマン人生も、一人の男としての人生も、まだ始まったばかりだ。