知床 北こぶしリゾート 2024年度新卒・中途採用サイト | 世界自然遺産知床 北こぶしリゾート

調理部

木下貴広

2017年入社

生物産業学部
アクアバイオ学科出身

釣りに生きる。

誤解を恐れずにいえば、彼は魚のために知床に戻ってきた。そう、釣りだ。埼玉出身の木下は魚の研究がしたくて、オホーツクキャンパスのある大学へ進学。魚釣りにのめり込む。就職で水産関係の会社に就職し、一度関東に戻ったものの、30歳の誕生日を機に退職。再びめざしたのは道東だった。目的はとにかく釣り。当時、公に求人されていなかったものの、自ら会社にコンタクトを取り、北こぶしリゾートへの転職を果たす。現在はビュッフェ会場の料理を担当。「もともと食べることが好き。前職時代に魚をさばいていたので、包丁の使い方も覚えていました」。

かくして、木下は釣りにどっぷり浸かれる環境を手に入れた。休日はもちろん、出勤前の早朝や休憩時間にも竿を携えて、愛する魚が待つ水辺へ向かう。「7~8割は釣りのために仕事しているかも」と悪びれることなく口にするが、周囲から彼の仕事ぶりに対する信頼は厚い。やるべきことは十二分にやっているからだろう。釣りに飽きることはないようで、知床にますます魅了されていることが話ぶりから伝わってくる。「海と陸が世界遺産で、そこまで広くないエリアに90ほどの河川がひしめいているのがスゴイ。陸地に自然が手付かずの状態で残っているから、その養分が海を伝っていってですね…」と釣りの話になると寡黙な男は途端に饒舌になる。

「ある日、出勤前の早朝にウトロで釣りをしていて、隣になった人と話してたんです。その後、出勤してレストラン会場に入ると、さっきまで隣で釣り糸を垂らしていた人がそこに…。当ホテルのお客さまだったんです。一気に仲良くなりました。そういう釣り好きのお客さまがもっと増えると楽しいですよね」。「趣味を仕事にしたくない」と言う木下だったが、はたから見る分には、もはや境界線がどこにあるのかわからない。これもワークライフバランスのひとつの理想形ではないだろうか。

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