川村 喜一Kiichi Kawamura
ABOUT WORK
北こぶし知床ホテル&リゾート ラウンジ「Depth of Shiretoko」
布地に印刷をほどこすことで、展示環境の光や風に呼応し、空間に調和するインスタレーションとして制作され、薄地のシルク・ジョーゼットに印刷された写真は、知床の森の奥行きや海の透明感、澄んだ空気感を展示空間にもたらします。「山と海」、「人と動物」など、一見相反するようでありながら知床に共存するもの、知床の大いなる循環を形成するものたちが写されており、「保護と利用」「自然と人間社会」など、対立関係で捉えられがちな知床をめぐる観念を、アートを通じてやさしく解きほぐしたいという思いが込められています。
ABOUT ARTIST
川村 喜一Kiichi Kawamura
川村 喜一Kiichi Kawamura
写真家・美術家・狩猟者。1990年東京都出身。東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。自然と表現、生命と生活の連続性を見つめ直す作品制作を行う。
北海道・斜里町在住。2020年、作品集『UPASKUMA アイヌ犬・ウパシと知床の暮らし』を玄光社より出版。制作チーム「北暦」共同代表。知床の地域芸術祭「葦の芸術原野祭」主催者。