川村 喜一Kawamura Kiichi

作品について

  • 北こぶしグループコラボアーティスト 川村 喜一

    北こぶし知床ホテル&リゾート ラウンジ「Depth of Shiretoko」
    布地に印刷をほどこすことで、展示環境の光や風に呼応し、空間に調和するインスタレーションとして制作され、ベルベット地に印刷された写真は、動植物たちの重厚な質感、生命感を鑑賞者に感じさせます。夕暮れの森にシカが対面している写真は、ラウンジ空間の中央奥に据えられた大型主要作品です。知床の自然の美しさはもとより、原生林の深さや暗さ、夜に向かっていく夕陽の妖艶さ、野生動物に見つめ返されることの畏怖などを喚起させる作品となっています。

  • 北こぶしグループコラボアーティスト 川村 喜一

    北こぶし知床ホテル&リゾート ラウンジ「Depth of Shiretoko」
    布地に印刷をほどこすことで、展示環境の光や風に呼応し、空間に調和するインスタレーションとして制作され、ベルベット地に印刷された写真は、動植物たちの重厚な質感、生命感を鑑賞者に感じさせます。海岸に打ち上げられ白骨化したトドと、その上に凛々しく立つキツネの姿がうつされています。折り重なるように打ち寄せられた流木や海洋ゴミは、「風化」や「死」を喚起させます。美化されないありのままの知床をとらえること、身近に在る死を感じること、その中で生命を紡ぐ者たちのかけがえのない今を見つめることをテーマとする作品です。

  • 北こぶしグループコラボアーティスト 川村 喜一

    北こぶし知床ホテル&リゾート ラウンジ「Depth of Shiretoko」
    布地に印刷をほどこすことで、展示環境の光や風に呼応し、空間に調和するインスタレーションとして制作され、薄地のシルク・ジョーゼットに印刷された写真は、知床の森の奥行きや海の透明感、澄んだ空気感を展示空間にもたらします。「山と海」、「人と動物」など、一見相反するようでありながら知床に共存するもの、知床の大いなる循環を形成するものたちが写されており、「保護と利用」「自然と人間社会」など、対立関係で捉えられがちな知床をめぐる観念を、アートを通じてやさしく解きほぐしたいという思いが込められています。

  • 北こぶしグループコラボアーティスト 川村 喜一
  • 北こぶしグループコラボアーティスト 川村 喜一
  • 北こぶしグループコラボアーティスト 川村 喜一

アーティスト

川村 喜一

川村 喜一

写真家・美術家・狩猟者。1990年東京都出身。東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。自然と表現、生命と生活の連続性を見つめ直す作品制作を行う。

北海道・斜里町在住。2020年、作品集『UPASKUMA アイヌ犬・ウパシと知床の暮らし』を玄光社より出版。制作チーム「北暦」共同代表。知床の地域芸術祭「葦の芸術原野祭」主催者。

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